宇野千代とうまもんの関係
料理を作るのも、食べるのも、大好きだった宇野千代さんが、1日の始まりに毎朝欠かさず食べていたもの。生家の庭で取れた梅干しと、伝統を守り続けた手間のかかった漬物「うまもん」でした。
朝起きて、梅干と漬物(うまもん)で朝ご飯を食べるとき「幸せだなぁ」と、思わず呟いてしまう癖がありました。直筆のサインで「漬物が旨ければ一日が幸福です」と残していただきました。
うまもんと宇野千代さんの関係は深く、故郷岩国の文化と風土、また人々をこよなく愛された女史は、弊社を訪れになり、「漬物が旨ければ、一日が幸せです 宇野千代」という直筆の色紙とサインを残してくださいました。
爾来、うまもんの商品箱の中にはすべて、この言葉を綴った桜色のリーフレットを入れさせていただいております。
毎年春ともなれば、錦帯橋河畔を覆い尽くす数千本のソメイヨシノのやわらかな色合いです。
宇野千代とは
1897年(明治30年)山口県生まれ。1914年岩国高等女学校卒業。21年処女作「脂粉の顔」で懸賞短編小説一等入選。作家活動に入る。36年に女性ファッション雑誌「スタイル」創刊、その斬新なセンスをいち早く形にする。57年代表作「おはん」で野間文芸賞受賞。翌年女流文学賞受賞。83年「生きて行く私」を発表しベストセラーとなる。勲二等受勲。1996年没。享年98歳。
■宇野千代とうまもん
名作「おはん」を執筆し、着物デザイナーとしても知られた作家、宇野千代さんは、故郷岩国の漬物「うまもん」をこよなく愛されました。宇野千代さんの料理好きは有名で、何冊もの料理本を世に出されましたが、「私の長生き料理」という本の中で、うまもんの漬物を「とびきり旨い漬物 岩国の土が生んだよい材料と伝統を守り続けた手間がかかった逸品」と称してくださっています。
「 漬物が旨ければ、一日が幸福です 宇野千代」という直筆の色紙は、宇野千代さんが弊社を訪れになった際に残してくださったものです。
作家宇野千代は明治30年(1897年)に当地岩国市で生まれました。
岩国高等女学校を卒業後に上京、結婚。夫の任地である札幌で処女作の「脂粉の顔」が懸賞小説に入選し、以後、流行作家として数々の作品を世に送り出しました。
女心の機微を描いた物語の中でも、昭和20年代に発表された「おはん」は故郷岩国の錦帯橋付近を舞台にした名作で、宇野千代の白眉(はくび)と言われています。高齢ながらも現役だった女史ですが、1996年6月10日、98歳で他界されました。
「宇野千代の生家」や「おはんの碑」、「錦帯橋」そして生涯愛した「うまもん」を 訪ねてみませんか?
なぜ、これほどまでに「うまもん」を愛したのか、あなたの目で確かめてみてください。
「うまもん」では一般の方の見学も受け付けております。お気軽にお申し込み、お問い合わせください。
宇野千代 生誕120年記念特別展 開催
宇野千代 生誕120年記念特別展 場所 県立神奈川近代文学館
宇野千代生誕120年を記念する総特集本が2017年5月30日付で発刊されます。宇野千代さんが愛してくださった発酵漬物のうまもん店内にもポスターを貼らせていただきました。